つきのふね

子どもの頃、大人には私たちの気持ちなんてわからないと思った。
私は忘れない。子どもの気持ちのわかるオトナになるんだ、と思った。

でもやっぱり今となっては、
「若者の考えることはわからんな～」
なんて気付けば言ってたりする。

児童文学はすごくいいです。
結局オトナが書いた子どもの本でしょって思うところもなくはないけど、それでも「あー私も中高生の頃こんな風だったな」って思うと懐かしい甘酸っぱい気持ちでいっぱい。

青春だなー。ともだちっていいな。

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つきのふね (角川文庫)

森 絵都

角川書店

発売日：2005-11-25

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みんな何かを抱えてしんどくて、弱くて脆いけど、大切な人に支えられて生きてる。
そういう話。

読みやすくて短いのですぐ読み終わります。

よくあるテーマでも、書き手によって伝え方は違う。
「あいまいにおかしいひと」だらけの世の中で、それぞれ「小さくても尊いもの」に助けられて生きている。
印象に残る言葉がいくつもある作品でした。

もうすっかり大人ですが、甘酸っぱい児童文学はやっぱり好きなジャンルです。