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だと思った

夏休みももう終わり。早いなー!休みは過ぎるの早いなー!

図書館で借りてる本が数冊あるのですが、もう返却日なので全部は読みきれないと諦めつつ、これだけは!と思ってた一冊を読み切りました。やっと。

だってこれまだ文庫になってないし、ずっと前から読みたくて予約してたんだもんっ


伊坂作品の魅力は伏線、もそうだけど、やっぱり登場人物
この話は首相暗殺の濡れ衣を着せられて主人公が逃げるわけですが、その主人公、青柳さんが超~いい人で、リアルに好きなタイプでした
私はチョコを半分に割った時、ちょっとでも大きい方を渡してくれるような人が好きです!(←何の断言
映画は見てないけど、堺さんはハマり役すぎてうふふ、って思っちゃう所もあり

でも同じくらい元カノも好き。
タイトルにした「だと思った」という台詞(いや、台詞じゃないんですが、読めばわかるそのシーン)でまず、うわーん!!って思って泣きました。
もちろんラストシーンも然り。
「どこにでもいるような一人の主婦」とも言えるはずなのに、伊坂さんの手にかかればこんなに憧れの女性になるのが不思議。

結末は、どちらかと言うと残念
だけど、重く辛いことも軽く浮かせてしまう伊坂作品が好き。

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伊坂 幸太郎
新潮社
発売日:2007-11-29

面白かったー!
結局真犯人が何なのか、組織の思惑が何だったのか、そういうことは全然わからないけれど、そんなことはどうでもいい。
「人」重視の、まさにエンターテインメント小説。

登場人物が本当に魅力的で、青柳さんの好人物さに感情移入しまくり。一緒に逃げてるようなドキドキ感。映像で見てるかのように伝わってくる情景描写。

お父さんも、友達も、先輩も、殺人鬼でさえみんな個性的で好きだけど、やっぱり一番は元カノ。

「だと思った」、とラストシーンに耐え切れず泣きました。

ハッピーエンドとは言い難いシビアな結末で、切なさが残るけど、そこが伊坂作品、ですかねぇ。